久々のブログ更新です。というより少しサボりすぎですね(汗)。さて現在集団的自衛権に関する法案が国会で審議されておりますが,これは単に「自衛権」のあり方だけでなく,国民の個々の権利についての危機だということを自覚されている方はどの程度いらっしゃるでしょうか?「えっ?集団的自衛権ってのはアメリカ等が攻撃された時に,日本も一緒に反撃するというものでしょ?それって自衛隊の人たちの問題だし,僕らの問題ではないでしょ?」という方がいるかもしれません。そんなことはありません。今集団的自衛権に関する法案が通ったら,近い将来「ツイッターやフェイスブックをする自由」「無理矢理国家のために働かされない自由」などありとあらゆる自由が国により制限される可能性があります。例えば今日自分は国を批判するブログを投稿します。これは憲法21条の「表現の自由」により保障される人権で公共の福祉に反しない限り制限を受けません。憲法98条は,「この憲法は,国の最高法規であって,その条規に反する法律,命令,詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部はその効力を有しない」と定めておりますので,本来憲法が許していない行為を法律で許すとすることはできません。従っていくら法律で定めても,このブログを国が抹消することはできません。ところが現在審議されている集団的自衛権の法案は,自民党が呼び出した参考人の憲法学者,元内閣法制局長官ですら明確に違憲と断定するほど明らかに違憲の法律です。元内閣法制局長官の見解。http://news.yahoo.co.jp/pickup/6164441自民党が参考人として呼び出した長谷部教授の見解。http://synodos.jp/politics/14433そのように一見明らかに違憲である法律であるにもかかわらず,現在の内閣総理大臣安倍晋三晋三氏(以下「安倍氏」といいます)は「国民の支持が不十分でもいずれ理解する」と称し,ろくに議論もせず強行採決を企んでおります。またその閣僚の中には「憲法を法律に適合させる」という見解を述べる人物もいます。安倍氏が国民への説明が足りないことを自覚しつつも,本国会での成立を明言している記事。http://no-border.co.jp/archives/33890/「憲法を法律に適合させる」旨発言した防衛大臣の中谷氏。http://www.bengo4.com/other/1146/1287/n_3217/憲法審議会での議論を止めるようにと自民党国対委員長が指示したという記事。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150617-00000090-san-pol要は「憲法がなんと定めていようと集団的自衛権をやりたい!」「憲法が禁止しているなら,その議論は避けよう,無視しちゃおう!」「憲法改正は面倒だからなし崩しにやってしまおう!」ということなのです。ところで当初述べた国民の権利,すなわち人権というものは,本来人が人であるが故に当然に有する権利です。ただそれは当然のように勝ち得たものではありません。例えば表現の自由という言葉があります。そもそも国家にとって自分たちの政策に苦情を言う国民ほど困った存在はありません。そのため歴史上独裁国家は自分に都合の悪い言動を制限するため,常に国民による表現の自由を制限しております。そのいい例として戦前の治安維持法が挙げられます。憲法はそれら国家による人権侵害が行われる危険がある事を前提に,国家に対する国民の権利として基本的人権を定めております。とすると憲法より上に法律が来た場合どうなるでしょうか。法律で憲法9条を無視できるのですから,法律で国民の権利を制限することができる,とするのが素直な解釈になると思いませんか?もし安部氏が「自分の政策に文句を言う奴は気に入らないので,これを法律で制限できるようにする」と考え,自民党が多数を有する国会でその旨の法律を定めれば,安倍氏を批判する言動は一切できなくなります。自分が今書いているブログも当然削除されるでしょう。えっ?「安倍氏がそんなことするわけ無いじゃない」「いい大人がそんなことをするなんてあり得ない」いえいえ,これがあり得るんです。自分は安倍氏が何を考えているのかを知りたくて,安部氏のフェイスブックをフォローしているのですが,何故か賞賛するコメントばかりが並んでしました。(というより一部嫌韓嫌中,ヘイトスピーチ系のコメントが多くてげんなり来るのですが・・)それで世間一般の反応と比べておかしい,と思っていたところ,どうも自分に批判的なコメントはブロック・削除しているようなのです。この傾向は他の安倍氏のお仲間も同じようです。安倍氏のフェイスブックでブロックしていることが分かる記事。http://saigaijyouhou.com/blog-entry-4619.html磯崎補佐官が少女に論破され,ブロックした記事http://matome.naver.jp/odai/2143383156970585501政府に批判的な沖縄の新聞に対し,安倍氏を支持する自民党議員が圧力を加えるべきだと明言した記事http://www.asahi.com/articles/ASH6V5TZMH6VUTFK01G.htmlこのような方々が「法律で憲法を無視できる」と分かったらどのような対応をするか,自ずから分かると思います。まぁこのコメントもすぐ削除されるでしょうね(笑)。改めてになりますが,国家というものは,性質上国民の人権を制限したがるものです。現にこれまで国民の人権を制限してきたのは,私人ではなく国家で有り,人権擁護の戦いは常に国家を対象としたものでした。憲法はえてして暴走しがちな国家に対してたがをはめ,それにより国家の暴走を防ぎ,国民の権利を守るためにできたものです。ただ現在の安倍氏のように憲法を無視する輩が出てきた場合,憲法に頼るのではなく,国民一人一人が自らの権利を守るため立ち上がる必要があるのです。少し長くなりましたが,現在の状況があまりに危険であるのでコメントさせて頂きました。
久々のブログ更新です。というより少しサボりすぎですね(汗)。
さて現在集団的自衛権に関する法案が国会で審議されておりますが,これは単に「自衛権」のあり方だけでなく,国民の個々の権利についての危機だということを自覚されている方はどの程度いらっしゃるでしょうか?
「えっ?集団的自衛権ってのはアメリカ等が攻撃された時に,日本も一緒に反撃するというものでしょ?それって自衛隊の人たちの問題だし,僕らの問題ではないでしょ?」
という方がいるかもしれません。
そんなことはありません。今集団的自衛権に関する法案が通ったら,近い将来「ツイッターやフェイスブックをする自由」「無理矢理国家のために働かされない自由」などありとあらゆる自由が国により制限される可能性があります。
例えば今日自分は国を批判するブログを投稿します。
これは憲法21条の「表現の自由」により保障される人権で公共の福祉に反しない限り制限を受けません。
憲法98条は,
「この憲法は,国の最高法規であって,その条規に反する法律,命令,詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部はその効力を有しない」
と定めておりますので,本来憲法が許していない行為を法律で許すとすることはできません。
従っていくら法律で定めても,このブログを国が抹消することはできません。
ところが現在審議されている集団的自衛権の法案は,自民党が呼び出した参考人の憲法学者,元内閣法制局長官ですら明確に違憲と断定するほど明らかに違憲の法律です。
元内閣法制局長官の見解。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6164441
自民党が参考人として呼び出した長谷部教授の見解。
http://synodos.jp/politics/14433
そのように一見明らかに違憲である法律であるにもかかわらず,現在の内閣総理大臣安倍晋三晋三氏(以下「安倍氏」といいます)は
「国民の支持が不十分でもいずれ理解する」と称し,ろくに議論もせず強行採決を企んでおります。
またその閣僚の中には「憲法を法律に適合させる」という見解を述べる人物もいます。
安倍氏が国民への説明が足りないことを自覚しつつも,本国会での成立を明言している記事。
http://no-border.co.jp/archives/33890/
「憲法を法律に適合させる」旨発言した防衛大臣の中谷氏。
http://www.bengo4.com/other/1146/1287/n_3217/
憲法審議会での議論を止めるようにと自民党国対委員長が指示したという記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150617-00000090-san-pol
要は
「憲法がなんと定めていようと集団的自衛権をやりたい!」
「憲法が禁止しているなら,その議論は避けよう,無視しちゃおう!」
「憲法改正は面倒だからなし崩しにやってしまおう!」
ということなのです。
ところで当初述べた国民の権利,すなわち人権というものは,本来人が人であるが故に当然に有する権利です。
ただそれは当然のように勝ち得たものではありません。
例えば表現の自由という言葉があります。そもそも国家にとって自分たちの政策に苦情を言う国民ほど困った存在はありません。そのため歴史上独裁国家は自分に都合の悪い言動を制限するため,常に国民による表現の自由を制限しております。
そのいい例として戦前の治安維持法が挙げられます。
憲法はそれら国家による人権侵害が行われる危険がある事を前提に,国家に対する国民の権利として基本的人権を定めております。
とすると憲法より上に法律が来た場合どうなるでしょうか。
法律で憲法9条を無視できるのですから,
法律で国民の権利を制限することができる,
とするのが素直な解釈になると思いませんか?
もし安部氏が「自分の政策に文句を言う奴は気に入らないので,これを法律で制限できるようにする」
と考え,自民党が多数を有する国会でその旨の法律を定めれば,安倍氏を批判する言動は一切できなくなります。
自分が今書いているブログも当然削除されるでしょう。
えっ?「安倍氏がそんなことするわけ無いじゃない」「いい大人がそんなことをするなんてあり得ない」
いえいえ,これがあり得るんです。
自分は安倍氏が何を考えているのかを知りたくて,安部氏のフェイスブックをフォローしているのですが,何故か賞賛するコメントばかりが並んでしました。
(というより一部嫌韓嫌中,ヘイトスピーチ系のコメントが多くてげんなり来るのですが・・)
それで世間一般の反応と比べておかしい,と思っていたところ,どうも自分に批判的なコメントはブロック・削除しているようなのです。
この傾向は他の安倍氏のお仲間も同じようです。
安倍氏のフェイスブックでブロックしていることが分かる記事。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-4619.html
磯崎補佐官が少女に論破され,ブロックした記事
http://matome.naver.jp/odai/2143383156970585501
政府に批判的な沖縄の新聞に対し,安倍氏を支持する自民党議員が圧力を加えるべきだと明言した記事
http://www.asahi.com/articles/ASH6V5TZMH6VUTFK01G.html
このような方々が「法律で憲法を無視できる」と分かったらどのような対応をするか,自ずから分かると思います。
まぁこのコメントもすぐ削除されるでしょうね(笑)。
改めてになりますが,国家というものは,性質上国民の人権を制限したがるものです。
現にこれまで国民の人権を制限してきたのは,私人ではなく国家で有り,人権擁護の戦いは常に国家を対象としたものでした。
憲法はえてして暴走しがちな国家に対してたがをはめ,それにより国家の暴走を防ぎ,国民の権利を守るためにできたものです。
ただ現在の安倍氏のように憲法を無視する輩が出てきた場合,憲法に頼るのではなく,国民一人一人が自らの権利を守るため立ち上がる必要があるのです。
少し長くなりましたが,現在の状況があまりに危険であるのでコメントさせて頂きました。